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by tango

プロローグ

’90年式のユーノスロードスター(NA6CE MAZDA EUNOS ROADSTER / MX-5 MIATA)にずっと乗っています。
3週間ほど前いつもの GS で給油したあとコンビネーションメーター内の [CHARGE] [HEAT] の警告灯が点灯していることに気が付きました。点いたり消えたり、更に加速時に点いてブレーキングで前荷重になると消えたりします。すでに20年を超えているのにろくにメンテナンスもしていませんので、電気系のマイナートラブルかとタカをくくって放置していたのですが、やっぱり気になるので自動車修理工場を営んでいる友人に相談してみました。

症状を話すと、それはたぶんオルタネーター(ダイナモ)がイカれたんだろうとの事。テスターあるなら電圧を測ってみよと言うので測ってみたところ無負荷時のバッテリー電圧 12V、エンジン掛けて 11.5V、エアコンを入れると 11V です。話を伝えるとほぼ間違いなくオルタネーターだからもう乗るのは止めて交換しろとアドヴァイスを受けました。

そこでどれくらい費用がかかるのか検索して調べたところ新品(80,535円 税込)をディーラで交換すると10万台に乗りそうな感じです。先の友人には自分でもできないことはないとは言われていたので色々検索したところ、どうにか出来そうなので思い切って自分で交換することにしました。

ちなみにこのまま放置して乗り回していたらオルタネーターが完全にいかれて発電しなくなりバッテリーを使いきって上がったらエンジンが止まりどこかの路上で立ち往生の憂き目に合っていたかもしれません。人里離れた登山道の入口とか想像すると冷や汗が出ます。

準備

■用意したもの
オルタネーター(リビルト品):B61P-18-300E(マツダ品番)/ A5T-03677(三菱品番)¥15,000-
(ちなみに最初期型の自車から外した部品は、B61P-18-300D(マツダ品番)/ A5T-01577(三菱品番) )
オルタネーター/ウォーターポンプドライブベルト(Vベルト):B6S7-18-381B(MPMF6345)¥470-
ACコンプレッサー/パワステポンプドライブベルト(リブベルト):B63H-15-909(4PK955)¥1,040-

■工具
#2+ドライバー、10mm メガネ/ソケット、12mm メガネ/ソケット、14mm メガネ(2本)/ソケット/ディープソケット、21mm ソケット、ソケットエクステンションロッド、プライヤー

手順

■電源を切断する。
バッテリーのマイナス端子を外す。(10mm ソケット+エクステンションロッド)

■フロントインテークパイプを外す。
エンジン前のエアインテークパイプの助手席側を外す。(#2+ドライバー)
エンジン前のエアインテークパイプの運転席側を外す。取り出しに苦労しますがラジエターホースを押し気味にして知恵の輪のようにして出します。冷却水を抜いてラジエターホースを外せば格段に楽なはず…。(#2+ドライバー、10mm ソケット+エクステンションロッド、プライヤー)

■ACコンプレッサー/パワステポンプドライブベルト(助手席側のベルト)を外す。
ギアをニュートラルにしてクランクプーリーのナットを21mm ソケットで時計回りに回して、パワステポンプのプーリーの長穴の位置を固定ナット(プーリー軸左側)に合わせる。
上記固定ナットを位置を合わせたパワステポンプのプーリーの長穴から14mmディープソケットで緩める。
テンションリンクの根元のボルトを緩める。(14mm メガネ)
テンション調整ボルトアッセンブルを外す。(12mm メガネ)
パワステポンプを下方向にずらしベルトのテンションを緩めてベルトを外す。

■オルタネーター/ウォーターポンプドライブベルト(運転席側のベルト)を外す。
オルタネーターの下側を固定している六角頭付きロングボルトとナットを緩める。リア側はかなり見えにくい場所なので手探りで位置を確認する必要あり。(14mm メガネ2本)
オルタネーターに接続されているケーブルカプラー(リア側にストッパー)とナット止めされているケーブル(黒いカバー付き)を外す。(10mm ソケット)
テンション調整ボルトアッセンブルを外す。(12mm メガネ/ソケット)
オルタネーターをエンジン側に押しずらしベルトのテンションを緩めてベルトを外す。(ロットによって、ウォーターポンププーリーを外さないとベルトが外れない場合もあるらしい。)

■オルタネーターを外す。
先に緩めておいたオルタネーター下側固定ロングボルト/ナットのリア側のナットを外す。(落とさないよう注意)
オルタネーターが脱落しないよう片手で支持しつつロングボルトをフロント側に引き抜く。(自車の場合はフロント側からロングボルトが差し込まれていたが、ロットによってリア側から差し込まれている場合もあるらしい。その場合はインテークマニフォールドを支持しているステーを外してロングボルトを後ろ側から抜く必要がある)
インテークマニフォールド/ラジエターホース/電動ファン/ヘッドライトに囲まれた隙間からオルタネーターを抜き出す。

■取り付けと測定
上記手順を逆向して取り付ける。(ボルトナットの取り付け忘れ、締め忘れに注意)
各ドライブベルトのたわみ量は、プーリー間の中央部に10kg加えた時に8〜9mm。張力は50〜60kg(整備解説書より)
整備解説書の手順で電流と電圧を測定する。

以上、覚書でした。

One Response to “NA6CE 初期型 ROADSTER オルタネーター交換とベルト類交換の備忘録”

  1. tango Says:

    ちなみにこの作業で大変だったのは、「フロントの運転席側インテークパイプのエンジンルームからの取り出し」と「オルタネーター下の固着したボルトナットを緩める」作業でした。

    それぞれに30分以上掛かっていたんじゃないかな。

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